【3763】(株)プロシップ_2021年3月期・株主優待&本の紹介『作家と猫』

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こんにちは、まーなです。
今日は【3763】(株)プロシップの2021年3月期の株主優待の紹介です。よろしくお願いします!

さっくり企業情報

東京都文京区に本社を置くソフトウエア会社で会計パッケージシステムを開発・販売を行っている。固定資産管理ソフトで国内シェアトップで、グローバルに活躍する上場大企業をターゲットに4,500社以上の導入実績がある。

株主優待情報

基本情報

株主優待の概要(2021年3月末)

権利確定月3月末日(年1回)
単元株100株
長期保有優遇あり
備考QUOカード

株主優待の内容(2021年3月末)

保有数条件優待内容
100株以上3年未満:QUOカード(1,000円分)
3年以上:QUOカード(2,000円分)
500株以上3年未満:QUOカード(2,000円分)
3年以上:QUOカード(3,000円分)

実際に届いたもの

QUOカード1,000円分が届きました!

プロシップは2017年に、イノベーションにより高い収益性を実現しているポーター賞を受賞したそうです。

QUOカードを使えるお店のまとめは こちら(2021年7月現在)

QUOカードは幅広い書店で使えるのがいいですよね!
今回は『作家と猫』を紹介します。

『作家と猫』とは?

猫を愛する49名の作家による、エッセイ、詩、漫画、写真資料のエピソード集。

作家さんは以下の通りです。

佐野洋子、串田孫一、日高敏隆、手塚治虫、室生犀星、まど・みちお、和田誠、岩合光昭、出久根達郎、向田邦子、寺山修司、尾辻克彦、開高健、萩原朔太郎、伊丹十三、洲之内徹、中島らも、松田青子、近藤聡乃、武田百合子、金井美恵子、石牟礼道子、大佛次郎、永六輔、南伸坊、いがらしみきお、小松左京、小沢昭一、春日武彦、工藤久代、やまだ紫、幸田文、石井桃子、梅崎春生、石垣りん、室生朝子、内田百聞、石田孫太郎、岡倉天心/大岡信 訳、武田花、三谷幸喜、井坂洋子、吉本隆明、夏目漱石、田村隆一、水木しげる、養老孟司、谷崎潤一郎、平岩米吉

こんな人におすすめ

  • 猫が好き
  • 何かを観察するのが好き
  • いろんな視点を取り入れたい

『作家と猫』の感想

私は猫に関するエッセイが好きで、そのきっかけになったのが谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』に収録されている『客ぎらい』です。意訳してしまうと、「猫のしっぽって便利だよなぁ」という話です。この本にも収録されているので、ぜひ読んでみてほしいです。

この本には、そんな猫にまつわる話が形式問わず沢山収録されていて、これはちょっと……となってしまいそうなものもありますが、概ね面白い内容が揃っています。

『ぼのぼの』の4コマ漫画で有名ないがらしみきおの漫画は、目だけで語る猫の特徴が、昔飼っていた猫を思い出しながら「あるあるある!!」と、にんまりと口が歪んでしまいました。

エピソードとしては、洲之内徹が書いている、長谷川潾二郎「猫」の髭が描けていないから絵を引き渡せない・猫が絵の形になるまで待ってくれ、というのが好きです。そう言われて引き下がり、猫が死んでしまったあとにいざ髭を描く、となったら髭だけのデッサンが出てくるという、追い打ちがたまらなく面白くて好きです。

あと中島らものお悩み相談室に寄せられた妻と猫のイチャイチャを羨望の眼差しで見つめる夫の、妻と猫の情景描写もなんともコミカルで笑えてしまいます。それに対する中島らもからあったのは、ばっさり一行だけのアドバイス。

この一冊だけで、笑えたり切なかったり……そして何よりいろんな作家の心情や風景の描写があり、こんな風な描写もあるのか……!とはっとさせられます。

エッセイだけでなく、画題としての猫の尻尾の経歴や、明治時代の手紙の文面、戦中に猫がいたから疎開しなかったというエピソードなど、収録されている内容が多岐に渡るため、勉強になる部分もありますので、ぜひぜひ読んでみてください!

おすすめなページ

猫一匹が私の留守の間、家の中で生き続けていてくれると、家は死なないのである。

『作家と猫』 『猫ばっか』より二編 佐野洋子

ネコは精妙をきわめたエゴイストで、人の生活と感情の核心へしのびこんでのうのうと昼寝するが、ときたまうっすらとあける眼はぜったいに妥協しないことを語っている。媚びながらけっして忠誠を誓わず服従しながら独立している。気ままに人の愛情をほしいだけ盗み、味わいおわるとプイとそっぽ向いてふりかえりもしない。爪のさきまで野生である。これだけ飼いならされていながらこれだけ野獣でありつづけている動物はちょっと類がない。

『作家と猫』 猫と小説家と人間 開高健

「猫」の絵だけは、六年前にもう完成していた。完成していると思ったので、私は譲ってくださいと頼んだ。すると長谷川さんは、まだ髭がかいていないからお渡しできませんと言った。言われてよく見ると、なるほど髭がない。

「では、ちょっと髭をかいてください」

と、私は重ねて頼んだ。すると長谷川さんはまたかぶりを横に振って、猫がおとなしく坐っていてくれないと描けない、それに、猫は冬は球のように丸くなるし、夏はだらりと長く伸びてしまって、こういう格好で寝るのは年に二回だけで、だからそれまで待ってくれ、と言うのであった。

『作家と猫』 長谷川潾二郎「猫」 洲之内徹

詳細情報

  • 本の名前:作家と猫
  • 著者:平凡社編集部 (編)
  • 出版社:平凡社
  • 出版日:2021/03/05
  • ISBN:978-4-582-74711-9
  • 価格:2,090円

各章の概要 読んでよかった章には★がついてます。

  • 第一章 猫、この不可思議な生き物
     ★佐野洋子 『猫ばっか』より二編
  • 第二章 猫ほど見惚れるものはない
     ★開高健 猫と小説家と人間
     ★伊丹十三 わが思い出の猫猫
     ★洲之内徹 長谷川潾二郎「猫」
     ★中島らも 『中島らものもっと明るい悩み相談室』より 妻とオス猫への嫉妬で狂いそう
  • 第三章 いっしょに暮らす日々
     ★大佛次郎 暴王ネコ
     ★いがらしみきお 猫よ猫よ猫よ
     ★小沢昭一 老猫・ボロ猫・愛猫記
  • 第四章 猫への反省文
     ★梅崎春生 猫のことなど
  • 第五章 猫がいない!
  • 第六章 猫的生き方のススメ
     ★谷崎潤一郎 客ぎらい
平凡社編集部 (編)

最後までお読み頂きありがとうございます

この記事を書いた人
ズボラも極めれば合理的!がモットーのアラサー1児のママです。育児休業から復帰したものの、リタイアしてゆるゆる主婦してます。自分が感じた「これはいい!」を共有していきたいです。
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