こんにちは、まーなです。
今日は【8771】イー・ギャランティ(株)の2021年3月期の株主優待の紹介です。よろしくお願いします!
目次
さっくり企業情報
東京都港区に本社を置く信用リスク受託・流動化事業を行う企業。伊藤忠商事グループに属する金融機関であり、企業の信用リスクの引受けと流動化を行っている。事業法人向け保証サービスでは、売掛債権保証サービスを中心として通常に加え特殊な売掛債権を幅広く保証するサービスを提供している。 金融法人向け保証サービスでは、金融機関が保有する債権におけるクレジットリスクを保証することで、金融機関の新たな収益機会を提供するサービスを行っている。会社単独で信用リスクを保有するのではなく、複数の金融機関等にリスク移転することにより、自社の規模にとらわれない多くのリスク受託を可能としている点が特徴。
株主優待情報
基本情報
株主優待の概要(2021年3月末)
権利確定月 | 3月末日(年1回) |
単元株 | 100株 |
長期保有優遇 | なし |
備考 | QUOカード |
株主優待の内容(2021年3月末)
保有数条件 | 優待内容 |
100株以上 | QUOカード(1,500円分) |
実際に届いたもの
QUOカード(1,500円分)をいただきました!
オリジナル柄ですが、使いやすそうでいい感じです。
QUOカードを使えるお店のまとめは こちら(2021年7月現在)
QUOカードは幅広い書店で使えるのがいいですよね!
今回は『ケーキの切れない非行少年たち』を紹介します。
おすすめ度:★★★★★
『ケーキの切れない非行少年たち』とは?
公立精神病院に勤めていた児童精神科医の著者が、病院を辞め、医療少年院と女子少年院の勤務経験を新書としてまとめたものです。
著者が病院ではなく少年院に勤務することになったきっかけは、問題行動のある発達障害や知的障害を持つ少年に対して、認知行動療法による治療を行うが、うまく行かないことに気がついたためでした。なぜうまく行かないのか。それは、認知行動療法による治療はあくまでも「認知機能という能力に問題がないこと」を前提にしているためでした。
認知機能という「反省するための能力」に欠け、障害に気づかれないまま成長した結果、犯罪を犯してしまう少年たちにはパターンがあると著者は気づきます。
そうした少年たちに見られる特徴はどのようなものなのか。どうすれば非行少年たちを更生させることができるか。そして同じような非行少年を作らないためにはどうすればいいのか。
また、犯罪を犯してしまった少年だけでなく、発達障害や知的障害として診断されず見過ごされてしまった少年が、学校や社会生活で困らないようにするにはどうすればいいのかについてのメソッドが本書にて公開されています。
- ニュースを見て、「犯人はどうしてそんなことをしてしまったんだろう?」と思ったことがある人
- 誰かを指導する立場にある人
- 発達障害や知的障害を抱える人への具体的なトレーニング方法を知りたい人
『ケーキの切れない非行少年たち』の感想
想像力を超えていく。それがこの本を読んだときの感想です。
私にとっては衝撃的な内容が並んでいました。
本書のタイトルにもなっている「ケーキを切れない」、具体的に言えば「ケーキを三等分にしてください」という指示に対して、実際に少年たちがケーキを三等分にした図があったのですが、本気で??と困惑しました。
本書を読み進めていくうちに、困惑は更に深まります。中でも、下記に引用した殺人を犯した少年の「自分はやさしい人間だ」という自己評価について。最初、知っている人や親しい人には優しいから「やさしい人」と自己評価しているのかと思ったのですが、「殺人を行ったけれど優しい人間なの?」と筆者に問われて「やさしくない」と気づき評価を変えたとあり、正しい認知ができない人の片鱗に触れ、衝撃を受けました。
また、私自身「褒めて伸ばす」という教育について、もともと疑問を持っていました。それって逆によくないんじゃない?と。筆者も、”褒める”や”話を聞いてあげる”という行為は、その場を取り繕うだけで根本的な解決にはならず、逆にその子供の問題を先送りにしてしまうだけ、とはっきりと言っています。問題から目を背けて褒められて成長し、中学や高校になってから褒められなくなり、話を聞いてもらえなくなったら……その先どうなるかは、本書の第五章にかかれています。
「反省」とは、どのようなプロセスを辿るものなのか。「努力」にはどのような能力が必要で、努力できることによりどのような効果があるのか。他にも教育に必要な色々なことが言語化されているところも、障害の有無に関わらず、子どもを持つ親、あるいは何かを指導する立場の人は、一読の価値ありと思います。
この本を書くにあたっての実体験も漫画化されています。そちらはより実際のやり取りの生々しさがあるので、気になった方はぜひ手にとってみてください。
心に響いたページ
しかし、私が驚いたのは約8割の少年が「自分はやさしい人間だ」と答えたことでした。どんなにひどい犯罪を行った少年たち(連続強姦、一生治らない後遺症を負わせた暴行・傷害、放火、殺人など)でも同様でした。当初、私は耳を疑いましたが、どうやら本気で思っていたのです。
ケーキの切れない非行少年たち 41P
見えないものを想像する力の中で大切なものに”時間の概念”があります。時間の概念が弱い子供は、”昨日””今日””明日”の3日間くらいの世界で生きています。場合によっては数分先のことすら管理できない子どももいます。(中略)目標を建てられないと人は努力しなくなります。努力しないとどうなるでしょうか。二つの困ったことが生じます。一つは、努力しないと成功体験や達成感が得られないため、いつまでも自信がもてず、自己評価が低い状態から抜け出せないことです。もう一つは、努力しないと”他人の努力が理解できない”ことです。
ケーキの切れない非行少年たち 54P
少年院の非行少年の中にもいました。少年院で共感の先生から注意や指導を受けると、「僕は褒められて伸びるタイプなのに」と泣きながら言い訳をしたりする少年が。きっと親からそう言われてきたのでしょうが、その結果が少年院です。
ケーキの切れない非行少年たち 123P
詳細情報
- 本の名前:ケーキの切れない非行少年たち
- 著者:宮口幸治
- 出版社:新潮社
- 出版日:2019/07/26
- ISBN:978-4-10-610820-4
- 価格:792円
各章の概要 読んでよかった章には★がついてます。
- 第一章:「反省以前」の子どもたち ★
- 第二章:「僕はやさしい人間です」と答える殺人少年 ★
- 第三章:非行少年に共通する特徴 ★
- 第四章:気づかれない子どもたち
- 第五章:忘れられた人々
- 第六章:褒める教育だけでは解決しない ★
- 第七章:ではどうすれば?1日5分で日本を変える ★
最後までお読み頂きありがとうございます
この記事を書いた人
ズボラも極めれば合理的!がモットーのアラサー1児のママです。育児休業から復帰したものの、リタイアしてゆるゆる主婦してます。自分が感じた「これはいい!」を共有していきたいです。
ランキング参加中→